登山やってみっか

これまでの登山の軌跡を、イチからピンキリ全てをたどる山行記です

【八ヶ岳(硫黄岳〜横岳〜赤岳)】美濃戸から周回の王道ルート。天気はともかく良き山旅でした!《小屋泊登山》2017年7月27〜28日

硫黄岳 横岳 赤岳

いおうだけ  2760m    よこだけ 2829m    あかだけ 2899m

八ヶ岳    日本百名山

アクセス

中央自動車道  小渕沢ICより35分。

赤岳山荘駐車場《80台、1000円(1日)、トイレ 有》

ルート

①日目  赤岳山荘〜北沢ルート〜赤岳鉱泉〜赤岩の頭〜硫黄岳〜硫黄岳山荘[小屋泊]

標準コースタイム  4時間30分

②日目  硫黄岳山荘〜横岳〜赤岳〜文三郎尾根〜行者小屋〜南沢ルート〜赤岳山荘

同CT  5時間20分

f:id:NACK-y:20220810021502j:imageヤマプラ - 「山と高原地図」で登山のプランを作ろう! - ヤマレコ

難易度    …中級

トータルの行動時間は10時間くらいですが、横岳や赤岳の前後に険しい岩場があります。

チャレンジ前にそれなりに経験を積んだ方がいいと思います。

※難易度はあくまで私のざっくりとした主観です。

  • 天気:両日 くもり時々晴れ
  • 人数:4人(O、K、Y)
  • 行動時間:①日目 5時間20分。②日目 8時間20分。

 

 

今回のルートは美濃戸からスタートし、南八ヶ岳の主稜線を縦走する 王道ルートです。

しかし天気は、う〜ん… な感じでした( ´д`)

※過去(2017年)の山行記です。

 

f:id:NACK-y:20220801035503j:imageスタート地の赤岳山荘駐車場

さっそく曇ってるけど、とりあえずGO〜

 

f:id:NACK-y:20220811023248j:image美濃戸山荘の分岐。

この看板見ると「さー 行くぞ〜」って気になりますね。

 

道標 写真切れてますが、北沢コース南沢コースに分かれてます。

硫黄岳に近い北沢コースから行きます。


f:id:NACK-y:20220801035819j:imageしばらくは歩きやすい林道。

関係者はこの先の堰堤(えんてい)広場までクルマで行けるようです。

 

f:id:NACK-y:20220812101732j:image堰堤広場から先は沢沿いの道。


f:id:NACK-y:20220801035830j:image沢が赤いです。なんかの成分が混じってそうですね。


f:id:NACK-y:20220801035703j:imageおしゃれコップみたいなウスタケ

マーマレードがかかってておいしそうですが、食べない方がいいそうです。

 

そうこうしているうちに赤岳鉱泉に到着。
f:id:NACK-y:20220801035609j:image夕食にステーキが出るという…(出ない時もあるらしい)

 

泊まったことないですが、前にクッッソ寒い真冬にテン泊しました。

マイナス15℃の中での野営と、ぬくぬく小屋内でのステーキとじゃエラい違いですね。次はステーキだな…


f:id:NACK-y:20220801035744j:image赤岩の頭まで樹林帯を歩きながら、高度を上げていきます。

 

森林限界を超えたところで、赤岩の頭到着。オーレン小屋への分岐にもなってます。


f:id:NACK-y:20220801035636j:image硫黄岳山頂は もうすぐそこですが、ガッスガスやないの…

 

f:id:NACK-y:20220813000812j:imageガスに覆われ 足どりも重いメンバー達。


f:id:NACK-y:20220813001040j:image硫黄岳山頂 到着! も、やっぱり 泣。


f:id:NACK-y:20220801035438j:image広い山頂。雲が切れる瞬間もありましたが…


f:id:NACK-y:20220813001352j:image肝心な爆裂火口は、湯気が立つ鍋のよう。なんか煮込んでんのか?

 

晴れそうもないので、20分ほど降りてすぐの硫黄岳山荘へ向かいます。

 

小屋の近くにはコマクサがたくさん咲いていました。
f:id:NACK-y:20220801035426j:image名前の由来は、花の形が馬(駒)の顔に似ているから。

 

f:id:NACK-y:20220813002838j:image全部 馬の顔だったらコワイんですけど。


f:id:NACK-y:20220801035409j:image硫黄岳山荘硫黄岳山荘

 

稜線のちょい下にあり、素晴らしいロケーションです。

そしてロケーションの他にも素晴らしいものが。

 

f:id:NACK-y:20220813003854j:imageな、なんと! シャワー&ウォシュレット!! ( ;゚Д゚)スゲェ

 

どっちも山小屋で初めて見ましたが、以前 皇太子さま(現令和天皇)が泊まられたとのことなので 納得。

ちなみにシャワーは別料金(500円)でした。

 

f:id:NACK-y:20220813004339j:image夕食。

実はあまり営業小屋に泊まらないので、ご飯が嬉しい。


f:id:NACK-y:20220801035603j:image夕食 その2。

 

カレイと、林間学校かなんかで来てた中学生達が作ってくれたという、カレーが出てきました。

いいですね。狙ったとしか思えません 笑。

 

f:id:NACK-y:20220813004752j:image寝床は屋根裏部屋。ちと暑かったです。

 


②日目。ご来光は小屋のすぐ上から見えました。


f:id:NACK-y:20220801035657j:image雲が出てるけど、太陽は出そう…。


f:id:NACK-y:20220801035842j:imageおおっ なんか出たっぽい。

うん、出たことにしましょう(^^;)


f:id:NACK-y:20220801035807j:image朝日を受ける赤岳と 朝露に濡れるコマクサ。

と、Kさん持参の自分人形。なんだよこれ… 笑。


f:id:NACK-y:20220801035813j:image朝食。納豆が嬉しい。

 

f:id:NACK-y:20220813010332j:imageでは出発! 雲海がキレイですね。

後ろに見えるのは浅間山だと思いますが、噴煙出てない…?

 

今日は横岳、赤岳と縦走して、文三郎尾根で降りていきます。


f:id:NACK-y:20220801035421j:image小屋と硫黄岳を振り返ったところ。


f:id:NACK-y:20220801035554j:image山肌にびっしり群生していたコマクサが壮観でした。

 

f:id:NACK-y:20220814022344j:imageそして富士山も! こんなに雲が出てるのに…


f:id:NACK-y:20220801035612j:image目指す横岳。岩の稜線が手強い。

 

横岳山頂(奥ノ院)の手前に核心部となる、トラバース状の鎖場があります。


f:id:NACK-y:20220801035432j:image足元はしっかりしてます。


f:id:NACK-y:20220813015800j:image慎重に〜


この次がちょっとヤバめ。難しさはないけど…


f:id:NACK-y:20220801035448j:image絶対落ちたくないところ。下を見てはいけません。

 

f:id:NACK-y:20220813021122j:image景色はとてもいいです。

大きい岩は「大同心」。よくクライマーさんが登ってます。

 

f:id:NACK-y:20220813021901j:image横岳山頂(奥ノ院)です。

横岳はギザギザしていて いくつかピークがありますが、この奥ノ院が一番高いみたいです。


f:id:NACK-y:20220801035738j:image硫黄岳方面。


f:id:NACK-y:20220801035627j:image左から赤岳、中岳、阿弥陀岳。早口言葉ではありません 笑。


f:id:NACK-y:20220801035506j:image赤岳へ続く稜線のトレイル。

奇麗に見えたのはこの辺が最後だったかと思います 泣。

 

地蔵の頭までは、ギザギザの小ピークを越えたり巻いたりして進んでいきます。


f:id:NACK-y:20220814132459j:imageあっ 何しとんの〜?

 

f:id:NACK-y:20220813023216j:image高度感のあるハシゴは慎重に!


f:id:NACK-y:20220801035456j:image荒々しい横岳を振り返る。

 

横岳はその小ピークにそれぞれ日ノ岳鉾岳など名前がついています。が、どれがどれかは良く分かりません…

 

f:id:NACK-y:20220813024408j:imageあっ 今度はOさんの仕返し。楽しそうですなー(^^;)


f:id:NACK-y:20220801035538j:imageイブキジャコウソウ


f:id:NACK-y:20220814013843j:image地蔵の頭へ向け高度を下げていきます。


f:id:NACK-y:20220801035518j:imageホントはここから赤岳がカッコよく見えるのに…( ´д`)

ちなみに、手前のぽっこりした岩は二十三夜峰です。

 

f:id:NACK-y:20220814020508j:image地蔵の頭

地蔵尾根の下降点です。お地蔵さん、くまモンの羽織ものがステキ。

 

f:id:NACK-y:20220814021538j:image赤岳天望荘。以前泊まったことがあります。

天水の沸かし湯ですが、お風呂があるんですよ。南八ヶ岳と赤岳天望荘 | 赤岳天望荘・美濃戸山荘・八ヶ岳山荘・ヒュッテ夏沢

 

そして、ここまで来たら赤岳まであと一息。


f:id:NACK-y:20220814022618j:image一気に急な岩場を登っていきます。


f:id:NACK-y:20220814024511j:image赤岳頂上山荘の辺りから、山頂が見えてきます。


f:id:NACK-y:20220801035718j:image赤岳山頂到着〜

もちろん、360度の大ガス望です(T ^ T)

 

待っても晴れそうにないので降りましょ。


f:id:NACK-y:20220815022045j:image南側から降りる道は、いきなり急な岩場になっています。


f:id:NACK-y:20220801035511j:image滑落だけでなく落石にも注意です。


f:id:NACK-y:20220815023301j:imageこういう所は上りの方が楽しい。

両手両足使って、ぜーはー言いながら登りたいですねー。

 

f:id:NACK-y:20220815025214j:image文三郎尾根の分岐まで降りてきました。


f:id:NACK-y:20220801035639j:image目の前に見えているのは中岳。ホントはその先に阿弥陀岳が ばーんと見えるんですが。

 

この中岳経由の阿弥陀岳は未踏ということもあり、行けたら行こうと話していました。

しかしYさんがなかなかの疲労っぷり。どうするか聞いてみます。

 

「Yさん、阿弥陀岳…」「無理っ」

はい、降りましょか〜(^^;)

 

f:id:NACK-y:20220815031246j:image文三郎尾根は、マムートのマークが入ってることで有名ですね。

これは、マムートが登山道の整備の協賛をしているからだそうです。

 

そして、しばしひたすらの下り…

2時間ほどで行者小屋へ到着。

 

f:id:NACK-y:20220815031641j:imageようやくシーメー(飯)の時間です。

ラーメンの具にしてやりたいくらい、虫がウザかったです。

 

あとは南沢コースで美濃戸まで帰るだけです。

 

f:id:NACK-y:20220815032505j:image北沢コース同様、全体的にゆるめの道。

でも少し急なとこもあります。


f:id:NACK-y:20220801035810j:imageキレイな苔。


f:id:NACK-y:20220801035607j:imageゴールの赤岳山荘へ着くと、自然と手が伸びる様なところに ジュースが売られています。

 

しかし、この辺にも虫がいっぱいいて、しかも襲ってくる勢い( ;゚Д゚)

あわててクルマへ逃げ込みました。

まとめ

天気は残念でしたが、八ヶ岳のこの王道ルートは稜線の展望、岩場、高山植物、シャワー&ウォシュレット付きの宿、など魅力がいっぱい詰まっています。

そして 赤岳、横岳、硫黄岳は何度登っても楽しい山ですね!

 

 

冬も楽しい(ちょっと危険)赤岳!

 

 

八ヶ岳南端。権現岳から赤岳を眺める!

 

 

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温泉

八峯園  鹿の湯

4つの大地のプレートがひしめき合う、「フォッサマグナの湯」。この辺に多いやつです。

この鹿の湯は時間帯によって、温泉の色が翠(みどり)になるという珍しいもの。

【個人的おすすめ度…★★★☆☆】


f:id:NACK-y:20220801035524j:imageホテル八峯苑 鹿の湯(富士見高原リゾート) - ホテル八峯苑 鹿の湯(公式サイト)

 

【自分用山行データ】

山行回数:139   踏破数:146   百名山:33   撤退:5