登山やってみっか

これまでの登山の軌跡を、イチからピンキリ全てをたどる山行記です

【穂高岳(北穂〜奥穂)】2014年7月24日〜27日 ついに来た!テントも飛んだ!感動の穂高岳!【後編】(テント泊登山)

穂高岳

後編です! 前編はこちら↓↓

 

ルート

③日目  北穂高〜涸沢岳〜奥穂高岳〜紀美子平〜岳沢ヒュッテ[テント泊]

④日目  岳沢〜上高地

f:id:NACK-y:20200308082010j:image登山地図&計画マネージャ ヤマタイム - Yamakei Online / 山と溪谷社

 

f:id:NACK-y:20200308225141j:image③日目は素晴らしい御来光から始まりました!


f:id:NACK-y:20200308225802j:image朝日に染まる北穂。いや、そんなに染まってないか…


f:id:NACK-y:20200308231303j:image雲海の上にぽっこり富士山。

 

御来光を堪能し、テントの中で朝食を食べ終えた頃でした。テントの後ろで「バサバサッ」「ひゃあー」と何やら騒がしい…。

 

顔を覗かせ見てみると、だいぶ離れた所でテントを張っていたAさんが、ハアハア言いながら逆さまになったテントを掴んでいました。

 

えっ…? まさか…?? そのまさか、ななな何と! またもやテントを飛ばしてしまった様です。

ウソだろおい…( ;゚Д゚)  しかしまたしてもテントを捕まえられたのは不幸中の幸いか。

風の強いところでは、ペグは後から外しましょう!

 

と言うことで、3日目も気を取り直してのスタート(^^;)

今日は今回一番の難関、北穂高岳〜涸沢岳〜奥穂高岳を歩きます。


f:id:NACK-y:20200308225032j:imageめっちゃいい天気!


f:id:NACK-y:20200308230038j:image涸沢カールの向こうに、前日は見えなかった富士山も。

 

しばらくじっくり景色を見る余裕がなくなるので、目に焼き付けておきます。

 

北穂から涸沢岳の間は、岩峰が続く難ルートです。気合入れていきます!


f:id:NACK-y:20200308225809j:imageいきなり始まる危なげな岩場。

f:id:NACK-y:20200308225330j:imageこんな所ですれ違い…


f:id:NACK-y:20200308225814j:imageてゆーか道かここ?( ;゚Д゚)

足場のスペースがほとんどないんで、岩にしがみ付きながら通りました。


f:id:NACK-y:20200308225650j:imageアップダウンが激しく、特に下りが怖い。

写真は涸沢と逆方面の飛騨側滝谷で、急な崖が続いています。


f:id:NACK-y:20200308225823j:imageそして足元も不安定。

この辺だったか、足を踏み下ろしたところが崩れそうになりました。


f:id:NACK-y:20200308225205j:image落っこちたら一気に涸沢ヒュッテまで転がるんだろうか…


f:id:NACK-y:20200308230023j:image登山道はほぼ真上へ。というかもはやここも道じゃないでしょー。

 

f:id:NACK-y:20200308225344j:image最低コル付近。この辺から涸沢槍へ向け一気に登っていきます。


f:id:NACK-y:20200308225512j:imageひと時の癒し。イワベンケイ(詳しくないので調べたました)と笠ヶ岳(左)


f:id:NACK-y:20200308225832j:image真ん中ら辺にあるハシゴ、急角度で怖かったです。

よくよく見ると凄いトコにあるな…


f:id:NACK-y:20200308225020j:image涸沢岳直下は鎖が多く、緊張を強いられます。左の崖ヤバい…


f:id:NACK-y:20200308225854j:image最後の登り。あと一息!

 

f:id:NACK-y:20200314005321j:image無事登頂〜。山頂は狭いけど。

 

しかし絶景!
f:id:NACK-y:20200308225338j:image笠ヶ岳。


f:id:NACK-y:20200308225754j:image槍ヶ岳。


f:id:NACK-y:20200308231259j:image奥穂穂高岳山荘

山頂から見えてるので、降りるのに時間はそんなにかかりません。

 

穂高岳山荘で休憩。ここからザイテングラートを辿れば涸沢に降りられますが、我々は奥穂高岳〜前穂高岳〜岳沢を目指します。

 

山荘から奥穂山頂への道もいきなり急な登りです。最初のハシゴに取り付こうとした時でした。

上の方から「…ク、〜ク」と聞こえ、何だろうと思った瞬間ハッとしました。

あっ「ラーク!(落石)」だ!!

 

そして上を向うと思ったとの同時に、1.5mくらい前方に握り拳ほどの大きさの岩が落ちて来ました!

岩は「カツーン!」と音を立てて地面で割れました。危なかった…((( ;゚Д゚)))

 

穂高岳は急峻なのはもちろん脆い岩が多く、落石が多いのでヘルメット必須です!


下山後すぐに買いました(^^;)

軽くて使いやすいです。しかも値段も手頃!


f:id:NACK-y:20200308230034j:imageやはりゴツゴツ岩が凄い山頂。

この日は土曜日だったので、人も多かったです。

f:id:NACK-y:20200314081727p:imageそして、やっと奥穂高岳山頂へ!!

しばらく雲に隠れてた槍ヶ岳も見えて、感慨もひとしお!!

 

f:id:NACK-y:20200315221005j:image上高地も見下ろせられる。

上高地は標高約1500m。この標高にして、この平坦地の広さは珍しいのだとか。

 

f:id:NACK-y:20200308225407j:imageシティーハンターの冴羽獠を思わせる(?)ジャンダルム

まだ未踏です。いつか登りたい…

 

ずーっとここに居たい気持ちを抑え、先へ急ぎます。今日の宿泊地は岳沢です。

 

f:id:NACK-y:20200315234154j:image奥穂から前穂までの稜線は吊尾根と呼ばれています。

上高地側をトラバースする形で登山道が走っています。


f:id:NACK-y:20200308225209j:image左手には所々涸沢が見えるところも。


f:id:NACK-y:20200308225818j:image北穂〜涸沢岳間ほどキツくはないですが、少なからず岩場のアップダウンがあります。


f:id:NACK-y:20200316000435j:imageハクサンイチゲ。これも調べた… 草花の名前はほとんど知りません(^^;)

 

前穂高までのルートタイムは約1時間30分。

じりじりと太陽に照らされ、耐えながら歩きます。


f:id:NACK-y:20200308225849j:image途中で吊尾根を振り返る。

カッコイイ眺めだが、取りあえず暑い…

 

この後前穂高岳の取り付き点、紀美子平に到着するも、だいぶ暑さにやられていました。

往復1時間くらいですが、前穂登頂は諦めました( ´д`)

 

昼ご飯を食べて傾斜のキツい重太郎新道を下り岳沢へ向かいます。

 

降り始めてしばらくすると、いきなり目の前にヘリが! なんと救助活動が始まりました。
f:id:NACK-y:20200308230020j:image足の怪我だけで命に別状はなかったようです。

改めて気を引き締めて降ります。

 

それにしてもホントに暑さがキツかった…。

岳沢到着30分くらい前には水も尽きていたので、前穂に登っていたら危なかったと思います。

 

f:id:NACK-y:20200316125417p:imageようやく着いた岳沢小屋。み、水をくれ…

 

小屋の入口のパイプからは水が出てて、たくさん飲み物が冷やされている…

たまらん光景です。もちろんソッコーでCCレモンを買って一気飲みです。


f:id:NACK-y:20200308225634j:imageテン場は沢を渡った所にあります。

 

Aさんのテントは、二度目の空中浮遊の際に着地に失敗し、ダメージを負ってしまったので、私のテントで一緒に寝ました。

 

ただ荷物は、使わないAさんのテントのフライシートにくるんで外に出したので、テント内は広く使えました。

 

④日目は雨! 行きも帰りも雨でしたが、メインの2、3日目は晴れたので全然良し。

無事に上高地に帰還しました!

f:id:NACK-y:20200316135213j:image

 

 まとめ

素晴らしすぎる絶景、危ない岩峰、3泊の長丁場、2度も飛んだテント…。

とにかく初の北アルプスで、ファンタスティックな体験をし、ますます山が好きになった山行でした!

 

そして粗食つづきの4日間が終わり…
f:id:NACK-y:20200316143914j:image石見平駐車場向かいのグレンパークさわんどで食べた、飛騨牛丼が旨すぎた…(T ^ T)

 

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温泉

中の湯温泉旅館

「日本秘湯を守る会」。掛け流しの単純硫黄泉と穂高の見える露天風呂。

帰りと逆方面で、途中の道もうねってますが…  来る価値ありです!

【個人的おすすめ度…★★★★☆】

中の湯温泉旅館|上高地で通年営業の温泉旅館

 

 

【自分用山行データ】

山行回数:59   踏破数:69   百名山:19    撤退:4