穂高岳
後編です! 前編はこちら↓↓
ルート
③日目 北穂高〜涸沢岳〜奥穂高岳〜紀美子平〜岳沢ヒュッテ[テント泊]
④日目 岳沢〜上高地
③日目は素晴らしい御来光から始まりました!
朝日に染まる北穂。いや、そんなに染まってないか…
雲海の上にぽっこり富士山。
御来光を堪能し、テントの中で朝食を食べ終えた頃でした。テントの後ろで「バサバサッ」「ひゃあー」と何やら騒がしい…。
顔を覗かせ見てみると、だいぶ離れた所でテントを張っていたAさんが、ハアハア言いながら逆さまになったテントを掴んでいました。
えっ…? まさか…?? そのまさか、ななな何と! またもやテントを飛ばしてしまった様です。
ウソだろおい…( ;゚Д゚) しかしまたしてもテントを捕まえられたのは不幸中の幸いか。
風の強いところでは、ペグは後から外しましょう!
と言うことで、3日目も気を取り直してのスタート(^^;)
今日は今回一番の難関、北穂高岳〜涸沢岳〜奥穂高岳を歩きます。
めっちゃいい天気!
涸沢カールの向こうに、前日は見えなかった富士山も。
しばらくじっくり景色を見る余裕がなくなるので、目に焼き付けておきます。
北穂から涸沢岳の間は、岩峰が続く難ルートです。気合入れていきます!
いきなり始まる危なげな岩場。
こんな所ですれ違い…
てゆーか道かここ?( ;゚Д゚)
足場のスペースがほとんどないんで、岩にしがみ付きながら通りました。
アップダウンが激しく、特に下りが怖い。
写真は涸沢と逆方面の飛騨側滝谷で、急な崖が続いています。
そして足元も不安定。
この辺だったか、足を踏み下ろしたところが崩れそうになりました。
落っこちたら一気に涸沢ヒュッテまで転がるんだろうか…
登山道はほぼ真上へ。というかもはやここも道じゃないでしょー。
最低コル付近。この辺から涸沢槍へ向け一気に登っていきます。
ひと時の癒し。イワベンケイ(詳しくないので調べたました)と笠ヶ岳(左)
真ん中ら辺にあるハシゴ、急角度で怖かったです。
よくよく見ると凄いトコにあるな…
涸沢岳直下は鎖が多く、緊張を強いられます。左の崖ヤバい…
最後の登り。あと一息!
無事登頂〜。山頂は狭いけど。
しかし絶景!
笠ヶ岳。
槍ヶ岳。
奥穂と穂高岳山荘。
山頂から見えてるので、降りるのに時間はそんなにかかりません。
穂高岳山荘で休憩。ここからザイテングラートを辿れば涸沢に降りられますが、我々は奥穂高岳〜前穂高岳〜岳沢を目指します。
山荘から奥穂山頂への道もいきなり急な登りです。最初のハシゴに取り付こうとした時でした。
上の方から「…ク、〜ク」と聞こえ、何だろうと思った瞬間ハッとしました。
あっ「ラーク!(落石)」だ!!
そして上を向うと思ったとの同時に、1.5mくらい前方に握り拳ほどの大きさの岩が落ちて来ました!
岩は「カツーン!」と音を立てて地面で割れました。危なかった…((( ;゚Д゚)))
穂高岳は急峻なのはもちろん脆い岩が多く、落石が多いのでヘルメット必須です!
下山後すぐに買いました(^^;)
やはりゴツゴツ岩が凄い山頂。
この日は土曜日だったので、人も多かったです。
そして、やっと奥穂高岳山頂へ!!
しばらく雲に隠れてた槍ヶ岳も見えて、感慨もひとしお!!
上高地も見下ろせられる。
上高地は標高約1500m。この標高にして、この平坦地の広さは珍しいのだとか。
シティーハンターの冴羽獠を思わせる(?)ジャンダルム。
まだ未踏です。いつか登りたい…
ずーっとここに居たい気持ちを抑え、先へ急ぎます。今日の宿泊地は岳沢です。
奥穂から前穂までの稜線は吊尾根と呼ばれています。
上高地側をトラバースする形で登山道が走っています。
左手には所々涸沢が見えるところも。
北穂〜涸沢岳間ほどキツくはないですが、少なからず岩場のアップダウンがあります。
ハクサンイチゲ。これも調べた… 草花の名前はほとんど知りません(^^;)
前穂高までのルートタイムは約1時間30分。
じりじりと太陽に照らされ、耐えながら歩きます。
途中で吊尾根を振り返る。
カッコイイ眺めだが、取りあえず暑い…
この後前穂高岳の取り付き点、紀美子平に到着するも、だいぶ暑さにやられていました。
往復1時間くらいですが、前穂登頂は諦めました( ´д`)
昼ご飯を食べて傾斜のキツい重太郎新道を下り岳沢へ向かいます。
降り始めてしばらくすると、いきなり目の前にヘリが! なんと救助活動が始まりました。
足の怪我だけで命に別状はなかったようです。
改めて気を引き締めて降ります。
それにしてもホントに暑さがキツかった…。
岳沢到着30分くらい前には水も尽きていたので、前穂に登っていたら危なかったと思います。
ようやく着いた岳沢小屋。み、水をくれ…
小屋の入口のパイプからは水が出てて、たくさん飲み物が冷やされている…
たまらん光景です。もちろんソッコーでCCレモンを買って一気飲みです。
テン場は沢を渡った所にあります。
Aさんのテントは、二度目の空中浮遊の際に着地に失敗し、ダメージを負ってしまったので、私のテントで一緒に寝ました。
ただ荷物は、使わないAさんのテントのフライシートにくるんで外に出したので、テント内は広く使えました。
④日目は雨! 行きも帰りも雨でしたが、メインの2、3日目は晴れたので全然良し。
無事に上高地に帰還しました!
まとめ
素晴らしすぎる絶景、危ない岩峰、3泊の長丁場、2度も飛んだテント…。
とにかく初の北アルプスで、ファンタスティックな体験をし、ますます山が好きになった山行でした!
そして粗食つづきの4日間が終わり…
石見平駐車場向かいのグレンパークさわんどで食べた、飛騨牛丼が旨すぎた…(T ^ T)
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温泉
中の湯温泉旅館
「日本秘湯を守る会」。掛け流しの単純硫黄泉と穂高の見える露天風呂。
帰りと逆方面で、途中の道もうねってますが… 来る価値ありです!
【個人的おすすめ度…★★★★☆】
【自分用山行データ】
山行回数:59 踏破数:69 百名山:19 撤退:4