傾山
かたむきやま 1602m
祖母傾山系 日本三百名山 大分百山
アクセス
中九州横断道路 朝地ICより50分。
九折登山口駐車場《約10台、無料、トイレ 有》
ルート
①日目 九折登山口〜三ッ尾コース〜傾山〜九折越〜九折越小屋[小屋泊]
標準コースタイム 5時間20分
②日目 九折越〜上畑コース〜九折登山口
同CT 2時間25分
ヤマプラ - 「山と高原地図」で登山のプランを作ろう! - ヤマレコ
難易度 …中上級
そこそこの急登もあるし、道が不明瞭なところが多々あります。テープはしっかりついていますが、ルートファインディングも必要です。
※難易度はあくまで私のざっくりとした主観です。
- 天気:両日曇り
- 人数:単独
- 行動時間:①日目 6時間4分(休憩等含む、小屋付近散策は含まず)。 ②日目 3時間1分(休憩等含む)
大分県に引っ越してきてから気づいたのが、大分の山ってテント泊できる所がほとんどない。
くじゅう山の坊ガツルにいいテント場があったものの、他にはあまりないみたい…。
でもネットで色々調べてると、傾山で結構テン泊してるらしい。こりゃ行くしかない! と久々にザックにテントと寝袋を突っ込んでやって来ました。
傾山は祖母傾山系の一角で、山頂の岩峰が斜めに切れ落ちていることから、この名がついたらしいです。
登山口は豊栄鉱山跡地の九折(つづら)。
10台くらいクルマが停められます。
奇麗なトイレもあって やる気出ますね。
ホントか? 猪かカモシカの見間違いでしょー? 眼鏡曇ってたんちゃう?(^^;)
他にも黒板に登山道の状況などの情報が寄せられています。
左手に謎の施設。
これは1975年に閉鎖された豊栄鉱山の排水を、いまだに処理し続けている施設らしいです。
車道が終わると、右に道が出てきました。
この辺も鉱山の名残りのようですね。
分岐。三ッ尾ルートで行きます。
しばらく舗装路を歩きますが、横の沢がキレイ。
ここから本格的な登山道です。
ちとぼーっとしてて、右の舗装路を進みかけましたが 汗。
初っ端からなかなかワイルドな道。
観音滝が見えてきました。
滝を巻くように急登を登ります。
そんなおっかないことしませんよ (ー ー;)
滝の上部の沢に出ました。
確かにこれはのぞいてみたくもなりますね。
林道越えると しばらくは平坦な道。
焦げ目のついたおいしそうなチーズナンが自生してます。
だんだん急になってきました。
赤テープはしっかりついてます。
しかし久々のテント装備&急登がツライ…(+д+) かなりぜーはー言っちゃってます。
坊ガツルの時はほぼ平坦な道を2時間くらいしか歩いてないから、こんな感じは10ヶ月ぶりかな。
三ッ尾近くで少し展望。
三ッ尾。大白谷コースと合流。
三ッ坊主とかの岩峰でしょうか?
三ッ坊主コースへの分岐。
「三ッ坊主コースは危険」とあります。地図でも破線ルートです。
ちょっと気になるけど、ヘロってたんでパス。
しかし一般ルートのこちら側もここからが本番。とにかく道が分かりづらいです 汗。
テープがなけりゃ道だと思えない…
ここも、道標の先 道ねーし( ;゚Д゚)
道は左下に続いていました。
ピンクテープは上に見えるけど…
あ、よじ登るのか!
テープはほんとにしっかり付けてくれています。
しかし いかんせん歩いてるとこが道っぽくないんで、しばしば不安に…
次のテープどこー?
あったー(ホッ) の繰り返し。
岩場も増えてきます。全体的に滑りやすいです。
水場。よく分かんないけど、奥のチョロチョロかな?
ガスって来たし、急だし、道分かりにくいし…
疲労が溜まる。
道 合ってるのか??
急だし戻りたくないから強引突破。大体合ってました。
いい加減 岩場もしんどい。
角ばった岩がいっぱいありました。
三ッ坊主コースと合流。
よかった、あっち行かないで(^^;)
この辺で一瞬ミゾレみたいなのが降りました。
一瞬って、10秒くらいのほんとに一瞬です。こんなことありますかね…?
なんとか前傾山っぽい所に着きました。
傾山はピークが3つあって、メインの本傾山の前後に前傾山、後傾山があります。
すぐに急なとこを降りていきます。結構キてます。
眼前にそびえ立つ本傾山。
間に立つとこんな感じ。
左が本傾山、右が前傾山。ガスガスで何の感動もないですが。
危なげな岩場を歩いて本傾山を目指します。
つ、着きました! 傾山山頂です。
山頂は傾いてはおらず、むしろ平坦です。
そして薄日がさすものの辺りは真っっっ白… 泣。
あそこまで行けるのかな?
ま、どーせガスってるしやめとこ。
晴れる気配もないし先へ進みます。
山頂下の分岐を右へ。
はぁ〜 宿泊地の九折越までまだ1時間以上あるんだよな…
それにしても人工物のように切り立った岩ですね。
後傾山付近で少し青空が。
杉ヶ越ルート分岐。岩場も多くハードらしいですね。
急なところを一旦終えれば、ずーっとユルい道が続きます。
おおっ 晴れるか!? でも一瞬で終わりました…。
緩い道イイ。大好き。
そして霧に包まれた入場ゲート(?)を抜けると…
九折越(つづらごし)到着。
今日は誰もいないけど、みんなここでテント張ってんのね。
確かに幕営には最適ですね。
少し登ったとこに小屋があるので覗きに行きます。
あった。なかなか立派。
中も広い。
よくよく見るとここは避難小屋じゃなく、ただの無人小屋みたい。「緊急時以外宿泊禁止」も書いてない。
てことは泊まっていいんだ!
もう疲れた、というか足がつりそうだし、誰もいないしここに泊まることにしました。
せっかくテント持ってきたけど、いつも避難小屋泊の時も念のためテント持って来るんで、そこはまあよし。
荷物置いたら少し元気になったんで、付近を散策。地図見ると近くに1311mのピークがあるので行ってみましたが…
なんもなし( ´・ω・`)
夕飯は焼肉。安い肉でも やたら旨く感じます。
無人小屋にただ一人…
心細いけど、だーれもいないテン場よりはマシですね。
翌朝晴れてたら、荷物置いてもう1回傾山挑戦したるかぁとか密かに企んでいましたが…全っ然ダメっ! つーか昨日より酷い。
のんびりご飯食べながら待ってみましたが、相変わらず窓からは白いモノしか見えません。
諦めて下山します。
九折越。視界ほぼゼロ。
ここで一人テン泊してたら、さぞ心細かったことでしょう。
ここから上畑コースで降りていきます。
それにしても、とんでもない視界の悪さ。
この倒木はかなり大きくて、越えるのに難儀しました。
太い幹の向こうに足が届かない。
うおっ! なんとか着地すると目の前にグロいキノコが…。
ここら辺にも角ばった岩が結構ありました。
霧と相まって遺跡感が出てますね。
それにしても ただでさえ濃霧で道が分かりづらいのに、地面は滑りやすい土…
もー、大分の山ってばこればっか 泣。
もはや異世界への入り口としか思えん…
林道通過。ここまでクルマで来られるらしいけど…。
林道過ぎると霧も晴れてきました。
急な岩場登場。
ロープが3本くらいあるけど、ハズレとかないだろーな…( ;゚Д゚)
下から見上げたところ。
足のホールドがイマイチで降りづらかったです。
沢の近くになんともジブリチックな木が立ってました。
沢の水はとても澄んでます。
わっ また怪しいキノコの大群。
なんか耳みたいで嫌だ…
滑る土×崖 の危ないコラボ。
ここは緊張を強いられました。
サカオケの滝かな?
キレイに見えるとこがありませんでした。
最後の渡渉を終えればゴールは近い。
行きの三ッ尾コースとの分岐に出てひと安心。
と思いきや、これを見て「ウホっ」と声が漏れました。
そして無事ゴール。
駐車場にはなぜかワンちゃんがウロチョロ。
人懐こそうにも見えましたが、飼い主が見当たらなく怪しいので早々に避難。
この後原尻の滝を観に行くか、行きたかったラーメン屋に行くか悩みましたが… 空腹が勝ちました。
「竹田の中華そば こっとん」中華そば。
コクのあるスープと玉ねぎの食感が美味でした。
まとめ
久々のテント装備(使わなかったけど)の重さがキツかったです。時間はかかりますが、日帰りの軽装備で登った方がいいんだろうな… と。
しかし大分はテン泊できる所が少ないので、リベンジはまたテント背負うかな〜?
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温泉
岡城天然温泉 月のしずく
普通の日帰り施設です。露天風呂の開放感がイマイチですが、街中なので仕方ないか…
【個人的おすすめ度…★★★☆☆】
岡城天然温泉 月のしずく | 観光スポット | たけ旅 take_tabi|竹田市観光ツーリズム協会
【自分用山行データ】
山行回数:144 踏破数:153 百名山:33 撤退:5