登山やってみっか

これまでの登山の軌跡を、イチからピンキリ全てをたどる山行記です

【傾山】九折から周回、小屋泊。きつい登り… 頑張ったけど山頂は真っ白《小屋泊登山》2022年10月12〜13日

傾山

かたむきやま  1602m

祖母傾山系    日本三百名山    大分百山

アクセス

中九州横断道路  朝地ICより50分。

九折登山口駐車場《約10台、無料、トイレ 有》

ルート

①日目  九折登山口〜三ッ尾コース〜傾山〜九折越〜九折越小屋[小屋泊]

標準コースタイム  5時間20分

②日目  九折越〜上畑コース〜九折登山口

同CT  2時間25分

f:id:NACK-y:20221102131138j:imageヤマプラ - 「山と高原地図」で登山のプランを作ろう! - ヤマレコ

難易度    …中上級

そこそこの急登もあるし、道が不明瞭なところが多々あります。テープはしっかりついていますが、ルートファインディングも必要です。

※難易度はあくまで私のざっくりとした主観です。

  • 天気:両日曇り
  • 人数:単独
  • 行動時間:①日目  6時間4分(休憩等含む、小屋付近散策は含まず)。 ②日目  3時間1分(休憩等含む)

 

 

大分県に引っ越してきてから気づいたのが、大分の山ってテント泊できる所がほとんどない。

くじゅう山の坊ガツルにいいテント場があったものの、他にはあまりないみたい…。

 

でもネットで色々調べてると、傾山で結構テン泊してるらしい。こりゃ行くしかない! と久々にザックにテントと寝袋を突っ込んでやって来ました。

 

傾山は祖母傾山系の一角で、山頂の岩峰が斜めに切れ落ちていることから、この名がついたらしいです。

 

f:id:NACK-y:20221103021004j:image登山口は豊栄鉱山跡地の九折(つづら)

10台くらいクルマが停められます。


f:id:NACK-y:20221102022714j:image奇麗なトイレもあって やる気出ますね。

f:id:NACK-y:20221102022720j:imageホントか? 猪かカモシカの見間違いでしょー? 眼鏡曇ってたんちゃう?(^^;)

他にも黒板に登山道の状況などの情報が寄せられています。


f:id:NACK-y:20221102022726j:image左手に謎の施設。

これは1975年に閉鎖された豊栄鉱山の排水を、いまだに処理し続けている施設らしいです。


f:id:NACK-y:20221102022734j:image車道が終わると、右に道が出てきました。

この辺も鉱山の名残りのようですね。


f:id:NACK-y:20221102022746j:image分岐。三ッ尾ルートで行きます。


f:id:NACK-y:20221102022802j:imageしばらく舗装路を歩きますが、横の沢がキレイ。

f:id:NACK-y:20221102022808j:imageここから本格的な登山道です。

ちとぼーっとしてて、右の舗装路を進みかけましたが  汗。


f:id:NACK-y:20221102022829j:image初っ端からなかなかワイルドな道。


f:id:NACK-y:20221102022834j:image観音滝が見えてきました。

滝を巻くように急登を登ります。

f:id:NACK-y:20221102022847j:imageそんなおっかないことしませんよ (ー ー;)


f:id:NACK-y:20221102022853j:image滝の上部の沢に出ました。

確かにこれはのぞいてみたくもなりますね。


f:id:NACK-y:20221102022943j:image林道越えると しばらくは平坦な道。


f:id:NACK-y:20221102022954j:image焦げ目のついたおいしそうなチーズナンが自生してます。


f:id:NACK-y:20221102023009j:imageだんだん急になってきました。


f:id:NACK-y:20221102023025j:image赤テープはしっかりついてます。

 

しかし久々のテント装備&急登がツライ…(+д+) かなりぜーはー言っちゃってます。

坊ガツルの時はほぼ平坦な道を2時間くらいしか歩いてないから、こんな感じは10ヶ月ぶりかな。


f:id:NACK-y:20221102023108j:image三ッ尾近くで少し展望。


f:id:NACK-y:20221102023114j:image三ッ尾。大白谷コースと合流。


f:id:NACK-y:20221102023138j:image三ッ坊主とかの岩峰でしょうか?


f:id:NACK-y:20221102023150j:image三ッ坊主コースへの分岐。

 

「三ッ坊主コースは危険」とあります。地図でも破線ルートです。

ちょっと気になるけど、ヘロってたんでパス。

 

しかし一般ルートのこちら側もここからが本番。とにかく道が分かりづらいです  汗。


f:id:NACK-y:20221102023205j:imageテープがなけりゃ道だと思えない…


f:id:NACK-y:20221102023208j:imageここも、道標の先 道ねーし( ;゚Д゚)

道は左下に続いていました。


f:id:NACK-y:20221102023220j:imageピンクテープは上に見えるけど…

あ、よじ登るのか!

 

テープはほんとにしっかり付けてくれています。

しかし いかんせん歩いてるとこが道っぽくないんで、しばしば不安に…

f:id:NACK-y:20221102023243j:image次のテープどこー?

 

f:id:NACK-y:20221104000932j:imageあったー(ホッ) の繰り返し。


f:id:NACK-y:20221102023309j:image岩場も増えてきます。全体的に滑りやすいです。


f:id:NACK-y:20221102023315j:image水場。よく分かんないけど、奥のチョロチョロかな?


f:id:NACK-y:20221102023329j:imageガスって来たし、急だし、道分かりにくいし…

疲労が溜まる。

f:id:NACK-y:20221102023334j:image道 合ってるのか??

急だし戻りたくないから強引突破。大体合ってました。


f:id:NACK-y:20221102023337j:imageいい加減 岩場もしんどい。


f:id:NACK-y:20221102023346j:image角ばった岩がいっぱいありました。


f:id:NACK-y:20221102023352j:image三ッ坊主コースと合流。

よかった、あっち行かないで(^^;)


f:id:NACK-y:20221102023355j:imageこの辺で一瞬ミゾレみたいなのが降りました。

一瞬って、10秒くらいのほんとに一瞬です。こんなことありますかね…?


f:id:NACK-y:20221102023400j:imageなんとか前傾山っぽい所に着きました。

 

傾山はピークが3つあって、メインの本傾山の前後に前傾山後傾山があります。


f:id:NACK-y:20221102023409j:imageすぐに急なとこを降りていきます。結構キてます。

f:id:NACK-y:20221104010406j:image眼前にそびえ立つ本傾山。


f:id:NACK-y:20221102023425j:image間に立つとこんな感じ。

左が本傾山、右が前傾山。ガスガスで何の感動もないですが。


f:id:NACK-y:20221102023439j:image危なげな岩場を歩いて本傾山を目指します。


f:id:NACK-y:20221104013758j:imageつ、着きました! 傾山山頂です。

山頂は傾いてはおらず、むしろ平坦です。

 

そして薄日がさすものの辺りは真っっっ白…  泣。


f:id:NACK-y:20221102023502j:imageあそこまで行けるのかな?

ま、どーせガスってるしやめとこ。


晴れる気配もないし先へ進みます。


f:id:NACK-y:20221102023516j:image山頂下の分岐を右へ。

はぁ〜  宿泊地の九折越までまだ1時間以上あるんだよな…


f:id:NACK-y:20221102023519j:imageそれにしても人工物のように切り立った岩ですね。

f:id:NACK-y:20221102023545j:image後傾山付近で少し青空が。


f:id:NACK-y:20221102023555j:image杉ヶ越ルート分岐。岩場も多くハードらしいですね。


f:id:NACK-y:20221102023618j:image急なところを一旦終えれば、ずーっとユルい道が続きます。


f:id:NACK-y:20221102023633j:imageおおっ 晴れるか!? でも一瞬で終わりました…。


f:id:NACK-y:20221102023645j:image緩い道イイ。大好き。

f:id:NACK-y:20221102023656j:imageそして霧に包まれた入場ゲート(?)を抜けると…


f:id:NACK-y:20221102023659j:image九折越(つづらごし)到着。


f:id:NACK-y:20221102023702j:image今日は誰もいないけど、みんなここでテント張ってんのね。

確かに幕営には最適ですね。

 

少し登ったとこに小屋があるので覗きに行きます。


f:id:NACK-y:20221102023706j:imageあった。なかなか立派。


f:id:NACK-y:20221102023712j:image中も広い。

 

よくよく見るとここは避難小屋じゃなく、ただの無人小屋みたい。「緊急時以外宿泊禁止」も書いてない。

てことは泊まっていいんだ! 

 

もう疲れた、というか足がつりそうだし、誰もいないしここに泊まることにしました。

せっかくテント持ってきたけど、いつも避難小屋泊の時も念のためテント持って来るんで、そこはまあよし。

 

荷物置いたら少し元気になったんで、付近を散策。地図見ると近くに1311mのピークがあるので行ってみましたが…

f:id:NACK-y:20221102023714j:imageなんもなし( ´・ω・`)

f:id:NACK-y:20221102023720j:image夕飯は焼肉。安い肉でも やたら旨く感じます。


f:id:NACK-y:20221102023723j:image無人小屋にただ一人…

心細いけど、だーれもいないテン場よりはマシですね。

 

翌朝晴れてたら、荷物置いてもう1回傾山挑戦したるかぁとか密かに企んでいましたが…f:id:NACK-y:20221102023736j:image全っ然ダメっ! つーか昨日より酷い。

 

のんびりご飯食べながら待ってみましたが、相変わらず窓からは白いモノしか見えません。

諦めて下山します。


f:id:NACK-y:20221102023739j:image九折越。視界ほぼゼロ。

ここで一人テン泊してたら、さぞ心細かったことでしょう。


ここから上畑コースで降りていきます。


f:id:NACK-y:20221102023750j:imageそれにしても、とんでもない視界の悪さ。


f:id:NACK-y:20221102023801j:imageこの倒木はかなり大きくて、越えるのに難儀しました。

太い幹の向こうに足が届かない。


f:id:NACK-y:20221102023810j:imageうおっ! なんとか着地すると目の前にグロいキノコが…。

f:id:NACK-y:20221102023843j:imageここら辺にも角ばった岩が結構ありました。

霧と相まって遺跡感が出てますね。

 

それにしても ただでさえ濃霧で道が分かりづらいのに、地面は滑りやすい土…


f:id:NACK-y:20221102023846j:imageもー、大分の山ってばこればっか  泣。


f:id:NACK-y:20221102023851j:imageもはや異世界への入り口としか思えん…


f:id:NACK-y:20221102023922j:image林道通過。ここまでクルマで来られるらしいけど…。

 

林道過ぎると霧も晴れてきました。


f:id:NACK-y:20221102023942j:image急な岩場登場。

f:id:NACK-y:20221102023951j:imageロープが3本くらいあるけど、ハズレとかないだろーな…( ;゚Д゚)


f:id:NACK-y:20221102024000j:image下から見上げたところ。

足のホールドがイマイチで降りづらかったです。


f:id:NACK-y:20221102024011j:image沢の近くになんともジブリチックな木が立ってました。


f:id:NACK-y:20221102024023j:image沢の水はとても澄んでます。


f:id:NACK-y:20221102024037j:imageわっ また怪しいキノコの大群。

なんか耳みたいで嫌だ…

f:id:NACK-y:20221102024110j:image滑る土×崖  の危ないコラボ。

f:id:NACK-y:20221102024116j:imageここは緊張を強いられました。


f:id:NACK-y:20221102024127j:imageサカオケの滝かな?

キレイに見えるとこがありませんでした。


f:id:NACK-y:20221102024138j:image最後の渡渉を終えればゴールは近い。


f:id:NACK-y:20221102024155j:image行きの三ッ尾コースとの分岐に出てひと安心。


f:id:NACK-y:20221102024159j:imageと思いきや、これを見て「ウホっ」と声が漏れました。

 

そして無事ゴール。


f:id:NACK-y:20221102024205j:image駐車場にはなぜかワンちゃんがウロチョロ。

人懐こそうにも見えましたが、飼い主が見当たらなく怪しいので早々に避難。

 

この後原尻の滝を観に行くか、行きたかったラーメン屋に行くか悩みましたが…  空腹が勝ちました。


f:id:NACK-y:20221102024210j:image「竹田の中華そば  こっとん」中華そば。

コクのあるスープと玉ねぎの食感が美味でした。

まとめ

久々のテント装備(使わなかったけど)の重さがキツかったです。時間はかかりますが、日帰りの軽装備で登った方がいいんだろうな… と。

しかし大分はテン泊できる所が少ないので、リベンジはまたテント背負うかな〜?

 

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温泉

岡城天然温泉  月のしずく

普通の日帰り施設です。露天風呂の開放感がイマイチですが、街中なので仕方ないか…

【個人的おすすめ度…★★★☆☆】

f:id:NACK-y:20221105013700j:image岡城天然温泉 月のしずく | 観光スポット | たけ旅 take_tabi|竹田市観光ツーリズム協会

 

【自分用山行データ】

山行回数:144   踏破数:153   百名山:33   撤退:5