三俣山
みまたやま 1744m
くじゅう連山
アクセス
大分自動車道 九重(ここのえ)ICより35分。
大曲駐車場《無料、7〜8台、トイレ 無》
ルート
①日目 大曲登山口〜諏蛾守越〜三俣山西峰〜本峰〜南峰〜坊ガツル[テント泊]
標準コースタイム 3時間50分
②日目 坊ガツル〜諏蛾守越〜大曲駐車場
同CT 2時15分
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難易度 【中級】
諏蛾守越や三俣山は急登があります。特に三俣山南峰から坊ガツルへ降りるルートが急で、地図上でも破線ルートになっています。
※難易度はあくまで私のざっくりとした主観です。
- 天気:両日晴れ
- メンバー:単独
- 行動時間:①日目 4時間50分(テント設営、入浴含まず) ②日目 2時間50分(テント撤収含まず)
前回、前々回と暑さに打ちのめされた山行だった為、最後の砦のくじゅう連山にやって来ました。
ここなら涼しいはず!
それにしてもブログの更新がズルズルと遅れて、書いてる今は寒くなって来ましたね…
くじゅうでテン泊の時は必ず吉部からでしたが、初めて違う場所からのスタートです。
その名も大曲登山口。その名の通り やまなみハイウェイのヘアピンカーブの所にあります。
駐車場はヘアピンカーブの中。
左斜めに横断した所に登山口があります。
横断の際はドリフトしてくるクルマに注意しましょう。
まー そんなのいないけど(^^)
登山届け出してゴー
しかし こういう扉開ける時、ヘビとかぴょーんて出てこないか心配になります…
堰堤を渡ります。
しばらくはちょっと歩きにくい道。
狭かったり、滑りやすかったり…
この後 舗装路に合流し、そのまま舗装路を歩いていきます。
この小屋には「噴火対策監視装置」があるみたいです。
この先にある硫黄山は1995年に噴火してるんですよね。
ヤダなー コワいな〜
タデ原がキレイ。
三俣山が近づいてきました。
看板には落石があるから休憩するな、とあります。
おおっ ホンマや!
こんなん休憩中に落ちてきたら お弁当が台無しですね。
林道終点。
この先はかつての硫黄採掘場があり、立ち入り禁止です。
左から枯れ沢の方へ降ります。
荒涼とした雰囲気がイイ。
硫黄山のこちら側は、九重の主峰群からは見えないので新鮮ですね。
枯れ沢を渡ると急登が始まります。
くじゅうのこのエリアは目印のペンキマークが常に増量中。
このダブルいる?
まあ、マーク自体は迷わないので ありがたいですが。
それにしても急だしガレてるし…
何より苦手な暑さがヤヴァい( ´д`) 帰りたい…
草木の生えない斜面…
向かいの山は星生山(ほっしょうざん)ですね。
以前に登りましたが、あちらからの景色も壮大です。
石垣があらわれました。
諏蛾守越(すがもりごし)に到着〜
やたらといかつい東屋があります。
ここにはかつて「すがもり小屋」という営業小屋があり、解体時に小屋の外壁を利用して この東屋を作ったようです。
目の前にはこれから登る三俣山。
この圧さと暑さで撤退の2文字が頭をよぎりました…
しかしこの休憩所には、とても涼しい風が吹いているので とりあえず休みます。
で、休むこと15分。もう金払ってでも涼しい風を浴び続けたいところですが、意を決して三俣山に登ることにします。
行くかぁ…(イヤイヤ)
暑いよー 急だよー 帰りたいよー
ついでに久々のテント泊でザックも重いし〜
でも振り返ると いい景色…
山頂部付近から 北千里ヶ浜越しに見える久住系の山々。
この景色は、個人的にくじゅう山域でも指折りの絶景じゃないかと思います。
山頂部から最初に訪れるのが、この西峰です。
三俣山は名の通り3つに分かれています。しかしピークは西峰、本峰、北峰とほかにも南峰、Ⅳ峰があります。
で、次は本峰目指します。
山頂部に こんな広いとこあるの面白い。
本峰はいったん降りて、正面の斜面を登ります。
まだこんなに登るなんて ダル過ぎですわ…
暑い…( ;゚Д゚)
平らになりました。
本峰です。 360度の展望!
手前が北峰。遠くに由布岳。
湧蓋山(わいたさん)と右の平らなやつは万年山(はねやま)。
左から平治岳(ひいじだけ)、北大船山(きたたいせんざん)、大船山(たいせんざん)。
って 普通に読めねーのばっか 笑
さて、次の北峰はどーするか… と、しばらく笹やミヤマキリシマをかき分けながら道を探します。
看板めっけ。ん? 北峰から先の道は使えませんよと。
いや、そもそも北峰への道もヤバそうだし。
ん〜 撤退ですな。もう暑のはイヤっ
南峰を経て坊ガツルへ降ります。
ここもまた降りていきます。
登り返しはユルめです。
ここにも北峰への分岐が。
こっちのルートもヤバそうですね。
南峰。
下山ルートを探してちょっとうろうろ。
坊ガツルの方向へ歩いてみると道っぽいの発見。
これですね。
てか、いきなり真下に登山口見えてるって急過ぎじゃね?
もちろん急です。
去年の冬にここから登ってるので知ってましたが。
とにかく急な下りが1時間半くらい続きます。
ロープもあるし。
ポールは置いて両手使って降りるとことか。
途中でちょいちょい坊ガツルが見える。
早くあそこ行きたい…
この急角度で滑るとこは マジで泣けてきます。
ロープが千切れんばかりのパワーで握りしめます。
下から見たところ。垂直やんけ…( ;゚Д゚)
こんなとこで絶対コケたくねぇ。
ヒェッ。でもこれは登る人向けです。
それにしても血も涙もないお言葉。
視線を感じ横を見ると、うんちくんに見つめられてました。
ふ〜 平坦になってきたー と思ったら道が分からん…
とりあえず東の方へ進めばなんとかなるか。
ピンテを発見。
つ、着いた〜
コイツから頑張って降りて来ました。
広大な坊ガツルのキャンプ場のいつもの場所にテントを張って、法華院温泉山荘へ向かいます。
温泉タイムだー(^^)
ここで受付。日帰り入浴は500円。
露天風呂はないけど、こんな山の中で温泉に入れるなんて最高すぎです。
山荘前から見る坊ガツル。
さ、戻ってご飯です。
今日のお宿。
最近のテン泊の定番、焼肉!
ちょっと変色? 焼いたら全部同じ色になるでしょ 笑
疲れた身体に溶け込みます。
それにしても、あんなに暑かったのに 日が暮れると一気に涼しくなります。
夜はもう半袖短パンじゃ寒いです。
そして星がめっちゃキレイでした。
iPhone(12Pro)でもなかなか綺麗に撮れるんだな…
朝。おっ キレイな空。
トイレで目が覚めただけですが。
晴れわたる空の下 出発。
今日は久住とか中岳とか攻めるぞ〜
法華院温泉山荘の中を抜けて北千里ヶ浜を目指します。
樹林帯へ入ります。
そしてこの時すでに思ってました。「あ、暑い…」
この辺はそんなに急じゃないんですが、暑さで はーはー言ってます。
樹林帯を抜けると おなじみ、黄丸だらけの岩場。
ここは結構急です。ぜーぜー言っちゃいます。
北千里ヶ浜へ着きました。
そして とんでもなく暑いです。風はほとんどありません。こりゃたまらんです。
平な地面に容赦なく太陽が照りつけます。
初めてホットプレートの上で転がされる ウィンナーの気持ちがわかりました。
諏蛾守越への分岐付近。
久住山へはここを真っ直ぐですが…
あまりの暑さに撤退の2文字が 昨日以上に色濃く頭に浮かびます。
少なくともザックはデポしようと、とりあえず諏蛾守越まで行くことにしました。
実は結構な登りですけどね。
黄色いマークも安定の量。
昨日も立ち寄った諏蛾守越に到着。
昨日同様 とても涼しい風が吹いています。この風がどこでも同じように吹いてればいいんですが…
しかも北千里ヶ浜は日陰もなく、逃げ場がないです。
万一のことがあったら 干からびるしかありません。
そもそも自分はめっちゃ暑さに弱いし… 残念ながら撤退を決めました。
もう三俣山を眺めながらのんびりします。
ここで居合わせた方々としばらく談笑し、40分くらいは休んでました。
さあ帰ろー
もうこの黄丸は夢に出るな(^^)
例の落石ゾーン。確かにヤバそう。
もちろん休憩はしません。
舗装路から入る道。ここを見落とすと大変です。
そーいえば序盤の樹林帯は滑りやすい道でした。
滑り止めの杭かな?
この上で尻もちついたらヤバいことに…
無事戻りました!
まとめ
くじゅうは景色も良くて、ルートも多彩で、テント泊もできてと九州屈指の山塊ですが、さすがに1700m程度の標高では 猛暑に対抗できませんでした。
暑さに耐性がある方なら大丈夫かもしれませんが、やはりもう少し涼しい時期がおすすめです。
ちなみに夜は寒く、昼夜の寒暖差はかなりありますね。
年越し坊ガツルテント泊&ご来光登山!
温泉
牧の戸温泉 九重観光ホテル
いつも行く九重星生ホテルは、火・金曜日は14:30からで まだ営業前だったのでこちらへ。
ほのかに硫黄臭がする温泉。露天風呂は壁がちょっと高くて景色が今ひとつかな…
【個人的おすすめ度…★★★☆☆】
阿蘇くじゅう国立公園|牧の戸温泉 九重観光ホテル|公式サイト
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【自分用山行データ】
山行回数:202 踏破数:234 百名山:39 撤退:7