登山やってみっか

これまでの登山の軌跡を、イチからピンキリ全てをたどる山行記です

【雲仙普賢岳】仁田峠〜妙見岳〜国見岳の周回。目の前に迫る平成新山に圧倒される!《日帰り登山》2023年3月5日

雲仙普賢岳

うんぜんふげんだけ  1359m

長崎県    日本ニ百名山    九州百名山

アクセス

長崎自動車道  諫早ICより1時間10分。

仁田峠駐車場《無料、200台、トイレ 有》

ルート

仁田峠駐車場〜妙見神社〜国見岳〜鬼人谷口〜鳩穴分かれ〜立岩の峰〜霧氷沢〜普賢岳〜紅葉茶屋〜仁田峠駅〜駐車場

標準コースタイム  4時間10分

f:id:NACK-y:20230328051828j:image登山地図&計画マネージャ ヤマタイム - Yamakei Online / 山と溪谷社 - 山と溪谷オンライン

難易度    …初中級

国見岳、鳩穴分かれ〜立岩の峰は急登です。仁田峠から普賢岳ピストンなら初心者でも問題ないかと思います。

※難易度はあくまで私のざっくりとした主観です。

  • 天気:晴れ
  • 人数:単独
  • 行動時間:3時間54分(休憩等含む)

 

 

西九州遠征第二弾は雲仙の普賢岳です。

雲仙岳は1990年に198年ぶりに噴火活動が始まり、1991年6月に発生し 大きな被害が出た大火砕流がニュースで大きく取り上げられていましたね。

 

仁田峠からロープウェイもあり観光名所になっていますが、ロープウェイを使わず 妙見(みょうけん)岳〜国見岳〜普賢岳と周回します。

 

と、その前に朝イチで雲仙岳災害記念館 がまだすドームで雲仙岳や火山について予習しに行きました。

 

f:id:NACK-y:20230318204353j:imageがまだすドームの前から見える雲仙岳の全容。


f:id:NACK-y:20230318204430j:image火砕流の被害を受けた現場の再現。

 

その他、シアターや立体紙芝居で過去の噴火や災害について学べます。
他にも興味深い展示物が多いですが、ゆっくりしてると日が暮れるので やや駆け足で観て周りました。

雲仙岳災害記念館(がまだすドーム)ホームページ

 

んでは登山口の仁田峠へ!

峠へは「仁田峠循環道路」というのを使います。

強制ではないですが、100円目安の協力金を支払います。

 

一方通行なので対向車がなく楽です。


f:id:NACK-y:20230318204600j:image仁田峠駐車場

 

昭和中期頃のものと思しきBGMが流れていて、ずいぶんシブい所だなぁと思ってたら タクシーの運ちゃんが窓全開&大音量で音楽を流してました 笑

 

駐車場から何も考えずにロープウェイの方へ歩いてしまいましたが、登山口はどこだ? と 初っぱなからYAMAPで確認 汗

 

妙見岳・国見岳方面の登山口はもーちょい北の方で、駐車場からも近道がありました。


f:id:NACK-y:20230318204915j:imageちょっと遠回り… とぼとぼと登山口へ向かう。


f:id:NACK-y:20230318204821j:imageここでしたー

普賢岳ピストンや左回りルートの場合はロープウェイの方でOKだけど。


f:id:NACK-y:20230318204222j:image駐車場が見えてきました。

5月にはミヤマキリシマが咲き乱れるようです。


f:id:NACK-y:20230318204204j:imageロープウェイ。妙見岳駅までたったの3分。いいなー

f:id:NACK-y:20230318204508j:imageこっちは結構急です。

 

ロープウェイの駅からか、普通のカッコした人がたまに降りてきます。

片道分ケチりたいんか?(^^;) 結構歩きづらいっすよ…


f:id:NACK-y:20230322101847j:image妙見(みょうけん)岳駅


f:id:NACK-y:20230318204827j:imageいい景色。ゴルフ場、なんかコース少なくない?


f:id:NACK-y:20230318204710j:image妙見神社

妙見岳のほんとのピークはもうちょっと奥みたいですが、道は無さそうでした。


f:id:NACK-y:20230318204447j:image諫早湾とその奥には昨日登った多良岳でしょうか?

 

ちょっと歩くと妙見岳と平成新山が見えて来ます。


f:id:NACK-y:20230318204751j:image妙見岳(左)と平成新山。煙出てますね。


f:id:NACK-y:20230318204419j:image地図では第2吹越の方に「温泉(うんぜん)岳[特]」と史跡のマークが書いてある。

 

雲仙岳は元々、この一帯に温泉が出ることから「温泉(うんぜん)岳」と表記していたのが、雲仙岳に変わったそうです。

地図上の「温泉(うんぜん)岳[特]」と関係がありそうですがよく分かりません…


f:id:NACK-y:20230323032908j:image国見岳への分岐。


f:id:NACK-y:20230318204407j:imageもちろん寄ってきます。

 

ザックをデポろうかと思いましたが、あまりいいスペースがなく、地面もぬかるんでたんで やめました。


f:id:NACK-y:20230318204641j:image国見岳への道は急です。


f:id:NACK-y:20230318204739j:imageごっつい岩場もあります。

でも難易度はそんなに高くないです。見た目だけです。


f:id:NACK-y:20230318204606j:image国見岳山頂

さっきは噴煙で見えなかったのか、平成新山の山頂 すんごいとんがってますね。


f:id:NACK-y:20230318204540j:image平成新山のバックには有明海。

では戻って先へ向かいます。


f:id:NACK-y:20230318204514j:imageごっつい岩場の下りは少し高度感があるかも。

でも実は右から鎖を使わずに楽に降りられました。

 

分岐へ戻り普賢岳方面へ進みます。


f:id:NACK-y:20230318204704j:imageするとこんな注意書きが。

正直、そんなに険しい所は無いと思います。

 

ロープウェイの駅からテンションの上がった一般観光客が、ウェ〜イとか言って来てしまうのかもしれませんね。


f:id:NACK-y:20230318204926j:image鬼人谷(きじんだに)。なんかおっかないです、名前が。


f:id:NACK-y:20230324013231j:imageやたらと豪華で親切な案内版。

これは雲仙岳(島原半島)が日本ジオパークに指定されているからですかね。

 

ジオパークとは地球科学的に貴重な地質や地形のあるエリアのことです。

また、雲仙岳は現在国内でも9ヶ所しかないユネスコ世界ジオパークにも認定されています。


f:id:NACK-y:20230318204816j:imageしばらくは平たんな道を歩く。


f:id:NACK-y:20230318204617j:image西の風穴。「ふうけつ」ではなく「かざあな」と読みます。

穴から冷たい風が吹いていました。夏だったら頭とか突っ込みたいですね。


f:id:NACK-y:20230318204338j:image北の風穴。柱状節理(ちゅうじょうせつり)が見えています。

柱状節理とは、溶岩が冷えた時に柱状になる岩のことです。

 

f:id:NACK-y:20230325162800j:image説明版。(´・_・)ムズカシ–

 

平たんな道のどんつきが鳩穴分かれ

 

f:id:NACK-y:20230325162814j:imageこの先にあった「鳩穴」は、平成の噴火時に埋まってしまったそうです。

 

f:id:NACK-y:20230325155433j:imageちょっと霞んでるけど素晴らしい景色。


ここで休んでおられた おば様によると、雲仙からの景色は年中霞んでいて、すっきり晴れる日はないのだとか…


そしてここからいきなり急登になります。

ちなみに鳩穴分かれ➡︎霧氷沢分かれ一方通行です。


f:id:NACK-y:20230318204347j:image思わず「はうっ」と声が…。今日イチ急です。


f:id:NACK-y:20230318204211j:image急登はここで終わり。

 

この後は平成新山を巻くようにして普賢岳へ向かいます。


f:id:NACK-y:20230325170533j:image立岩の峰付近。平成新山めっちゃ近い。

中腹からも噴煙が出てます。

 

f:id:NACK-y:20230325173159j:image噴火前は森林が広がっていたんですね。


f:id:NACK-y:20230318204852j:image右の高い所が普賢岳。


f:id:NACK-y:20230318204938j:imageなんだこの道は? わっさわさしとるぞ。

f:id:NACK-y:20230318204259j:imageびーちく??


f:id:NACK-y:20230318204909j:image霧氷がよく見られる霧氷沢へ寄ってきます。

まあこの陽気で霧氷なんてなんてないと思うけど。

 

f:id:NACK-y:20230327133750j:image当然霧氷はなく 道は行き止まり。

噴火前は先に登山道があったんですねー


f:id:NACK-y:20230318204516j:imageここも平成新山めちゃ近。

 

そもそもこの先の登山道はおろか 池や神社があったところに、もりもりっと平成新山が出来上がっちゃったんですよね…( ;゚Д゚)

 

では戻って普賢岳目指します。


f:id:NACK-y:20230318204629j:imageこの辺は高低差も少ない。


f:id:NACK-y:20230318204719j:image普賢神社。しっそ…

 

f:id:NACK-y:20230327214803j:image普賢岳山頂は登山道からひょいっと登った所です。


f:id:NACK-y:20230328023055j:image来ました山頂!

 

f:id:NACK-y:20230318204250j:image溶岩ドームで形成された平成新山がでーん。

まあ さっきから見えてんだけど。

 

元々雲仙では1359mの普賢岳が最高峰だったのが、噴火後に現れた1483mの平成新山が一気に124mも高くなりました。

噴火後に丸々こんなものができるなんて、自然ってゴイスー…

 

f:id:NACK-y:20230328031757j:image島原市。


f:id:NACK-y:20230318204855j:image霞む有明海。

f:id:NACK-y:20230318204620j:image昼ご飯は ちゃんぽん。長崎なんで(^^)


f:id:NACK-y:20230318204505j:image気づいたら平成新山に影が。

 

いやいや、太陽はまだ高いし雲は無いし… 何の影なのコレ??

何度見上げても太陽に雲は掛かっておらず、結局何の影が分かりませんでした。


f:id:NACK-y:20230318204444j:image下山は一気に急坂を下ります。


f:id:NACK-y:20230318204153j:image紅葉茶屋。茶屋は移転したようです。知らんけど。


f:id:NACK-y:20230318204433j:imageだんだん緩くなってきます。


f:id:NACK-y:20230318204957j:imageなんかコワイなぁ、異音て…


f:id:NACK-y:20230318204214j:image油断してたら登り返しが登場。ダルい…


f:id:NACK-y:20230328035603j:imageと、気付けばゴールしてました。


f:id:NACK-y:20230318204322j:imageロープウェイの駅(しかも麓の方)からもいい景色が望めます。


f:id:NACK-y:20230318204849j:image往復 1300円

 

 

下山後、雲仙地獄に行きました。

噴気がいたるところから噴出している観光スポットです。

関東ではお馴染みの箱根の大涌谷みたいな所です。


f:id:NACK-y:20230318204727j:image邪見地獄


f:id:NACK-y:20230318204920j:imageお糸地獄

 

まとめ

火山を肌で感じられるトレイルはユネスコ世界ジオパーク認定なのも納得で、途中の案内板も楽しめます。

間近で見られる平成新山も圧巻です。いつか登れるようになるといいんだけどな〜

 

 

前日登った長崎と佐賀の県境の山!

 


 

温泉

雲仙温泉  小地獄温泉館

広そうな露天風呂がある本館の青雲荘と間違えて行ってしまいました 汗。

まあ ここもしっかり硫黄泉で、こぢんまりしている割には休憩用広間もありました。

【個人的おすすめ度…★★★☆☆】

小地獄温泉館|【公式】 長崎県雲仙温泉・小地獄温泉 白濁源泉掛け流し美肌露天風呂 青雲荘

 

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【自分用山行データ】

山行回数:157   踏破数:178   百名山:37   撤退:5